2018 JRA開催日割をみて

10月から11月にかけて発表すみで、旧聞に属することにはなりますが、新年になり改めて見直しての感想など。

2018年の目玉はなんといっても地方競馬の祭典であるはずのJBCが京都で実施されること。中央競馬で実施する地方の祭典ってなんだろう?と疑問符はつきますが、JRAのHPによると、「ダート競馬の祭典として、例年地方競馬で実施している・・」との文言が。地方の祭典ではなくダート競馬の祭典とすることで、地方競馬を中央で実施することの矛盾をクリアしている模様。

地方の競走を中央でやるといって思い出すのは、2011年、震災の年に盛岡のマイルチャンピオンシップ南部杯を東京で開催したこと。これは盛岡競馬が震災で開催できなくなり、復興支援目的ではありました。
また、JRAのシステムで地方の馬券を売り始めたことも、JBC中央開催のきっかけになったかと思われます。

JRAのシステムで地方競馬を売るようになって飛躍的に地方の売り上げが伸びました。さすがは中央の集客力です。ここ数年、JRA含めて競馬全体の売り上げが伸びていることから、いまのうちに稼げるだけ稼いでおこうという目論見でしょう。もっともJBCの中央開催は2018年限りとのこと。でも、売り上げがびっくりするくらい伸びたら19年以降もちょっとわからないのではないでしょうか?2011年の南部杯の売り上げは70億超で例年の14倍!だったそうですから。

もうひとつ2017年にも話題になった年末の日程。18年も有馬記念のあとにも28日にホープフルステークスをメインとして開催します。
有馬記念のあと、しかも平日の28日に開催したってたいして売れないだろう、さらに翌日の東京大賞典を食ってしまうのではとの意見もあったようですが、ふたを開けてみれば、28日のホープフルステークスは100億超え、翌日の大賞典も過去最高だったとのことで興行的には大成功。これでは主催者はやめられません。

曜日のならびによっては、有馬記念が早く終わってしまうのは寂しい(18年の有馬は23日です)、かといって28日など最終日を固定してしまうと平日開催となる、というのがこの問題の悩ましいところで、そこから出てきた妥協案が17年のように有馬は例年通りの日程、そのあとの28日にホープフルをメインとして開催ということですね。
2014年のように最終日曜日が28日になる年は前日の土曜にホープフル開催、最終日28日に有馬記念で一番おさまりがいいのですが、そんな年は6年から8年に1回しかありません。

個人的には有馬記念が最終日でなくてもいいや、とにかく年末ギリギリまでやってほしいという根っからのギャンブル好きの考えです(笑)