コロナ禍のお盆

今年のお盆はコロナで外出もままならない異常事態。とはいうものの、ここ数年真夏は熱中症問題で、外出は危険と発令が出ていたわけで、外出に気を付けるのは変わらない。

そして家で過ごすお盆といえば夏の甲子園。夏の大会はなくなったが、春の代替開催らしきものをNHKでやっている。この大会をやったことで1番恩恵受けたのはNHKではなかろうか。もしこの大会がなければお盆の番組編成には苦労していたことであろう。

ということはこの大会を強力に推し進めたのはNHKだった?

 

夏の読書、今年はマルク・レビンソン「コンテナ物語」

ただの箱に過ぎないコンテナが世界の物流に大きな革命を起こした話。物流のコンテナ革命はコンテナという箱そのものの登場よりもコンテナを使って効率よく物流を進めるための全体のシステムができあがったことがコンテナ革命の肝心なところなんですが、キャッチコピーとしては「ただの箱が世界を変えた」となるんでしょう。

この本の白眉は前書きにあると思う。「コンテナを発明した」マルコム・マクリーンがコンテナを思いついたのはある埠頭で荷下ろしの順番待ちをしていたときだったとの有名なエピソードを本書から排除している。

何かを発明したり革命的な大きな仕事があると、たいていこの類の閃いた時のエピソードが語られる。「みんなヒーローが大好き」なのだ。しかし実際はそんな簡単にことは運ばない。地味な努力や予想外の展開が積み重なって革命的な変化が起きることを教えてくれる。

この本の存在を知ったのは、成毛眞「面白い本」(岩波新書)だったからもうずいぶん前。その間に同書は改訂版がでてしまった。成毛眞氏はノンフィクション系の面白い本を多数紹介していて、読みたいと思いつつ未読は多数。ジャレド・ダイヤモンド「銃・病原菌・鉄」なんて鉄板の本もまだ手付かずである。

 

まだまだ引きこもり生活が続きそうだから、積読の解消が進みそうだ

 

 

 

 

面白い本 (岩波新書)

面白い本 (岩波新書)