凱旋門賞までもう少し

凱旋門賞の前哨戦がほぼ終わり、勢力図が見えてきた。
英ダービー馬オーストラリアの回避、ドイツ馬シーザムーンの引退と有力3歳馬がいなくなり、一番人気でもオッズは7倍程度と混戦模様。

ちょっと話は変わって、日本の高速馬場のこと。欧州の馬場と違いすぎることが日本馬が凱旋門賞をはじめとした欧州の大レースで勝てない理由のひとつといわれていて、どうにかならんものかと個人的には考えていたのですが、最近は考えが変わってきました。

ヨーロッパの競馬は道中団子状態で、勝負どころからのスピードとスタミナ勝負。アメリカの競馬はダート主体で最初からガンガン飛ばすスピード競馬。日本はある程度流れる展開に最後の瞬発力。

それぞれの特徴があり、凱旋門はじめ欧州の競馬に勝つためにわざわざ日本の競馬を変える必要はなく、それで結果的に凱旋門に勝てなくてもまあいいじゃないかと。

特にここ数年凱旋門制覇が日本競馬の悲願のようになって、何か思いつめたような雰囲気があるのがどうも気になるのですよね。サッカーは実力もないのに「自分たちの」といいすぎて失敗したけれども、すでに十分力のある日本競馬こそ自分たちのレースをすればそのうち結果はついてくる、そんな気楽さで今年も凱旋門賞を観戦したいと思っている次第。