【本】これは映画だ 藤原帰一

映画好きの人気政治学者による映画評。アエラの連載をまとめたもの。

テレビのコメンテーターとしてよく見かけるこの人が映画好きだと知ったのはごく最近。政治学者として出演していた番組でアカデミー賞の話題になったときに映画についてよくしゃべるしゃべる。へえ、こんなに映画に詳しいのかと思い調べてみると毎日新聞でも映画コラムを書いているらしい。そこでこの本を読んでみたという次第。

著者の映画好きは相当なもので仕事の合間に映画を見るのではなく「映画を見る合間に仕事をする」とうそぶくほど。全編から映画好きが伝わってきて好感がもてました。

映画に限らず、音楽などでも本職の評論家ではない人が書いた評論は、ファン目線というか純粋に好きで面白くて仕方ないという面が伝わってきて読んでいて楽しいです。

亡くなった児玉清の書評や浅田次郎の競馬本も同じ系譜にあっていずれも面白くて愛読しております。